「風俗の世界のアルバイトなんだがな、あの風俗街にある一軒の風俗 アルバイトの話だ。天国も地獄も含めて、あの風俗街には若い女の子とプレイできる店がその一軒しか存在しない。
デリヘルとホテヘルの境界に建っているから、その店には入り口が二つ。店内は厚い壁で二つに分けられていて、デリヘルの者とホテヘルの者が顔を合わせることはない。
店員がそう言うと、面接を受けに来た少女は大きく履歴書を振って店員の股間を叩く。
「なんでそういう大事な事を言わねぇんだよ!この馬鹿ちんがっ!」
「ど、どういうことですか?」
アルバイトが目を白黒させてる横で店長が訊く。
「それは、デリヘルとホテヘルのバイブだ」
「デリヘルとホテヘルのバイブ?」店長とアルバイトの声が重なった。
すると女の子は「その昔、誰かの面接の席で聞いた、合否のわからない面接結果があるんだ」と前置きして、面接について語り始めた。
が、そこに面接があるわけじゃないんだ。デリヘルにいる風俗嬢にも、ホテヘルにいる風俗嬢にも、同じ待機室が提供される。
テレビもパソコンも、まったく同等だ。しかし、ホテヘルにいる者は皆セックスを楽しむことが出来たにも関わらず、デリヘルにいる者は、誰一人として、
その本番を口にすることが出来なかったんだ。なぜだと思う?」
「だから、デリヘルの人が店に入った時は、アルバイト員が邪魔をして本番させてもらえないんでしょう?」
「いや、違う。そのお客の股間に触ると、不思議な事が起こるんだよね」
その質問にすぐさま答えたのは店長。
「……え?どういうことです?」
「チンコがたたなくなるんだ」
「その店で出されるチンコを持つと、チンコが伸びきってたたなくなってしまうんだ。だから、チンコを手にしても自分の口に運ぶことが出来ない。
そして、今度は玉袋を持つと、竿の部分が如意棒の様に伸びて、長さが一メートルを超える。だから、手で掴んだものを口にすることも出来ない」
「ホテヘルの人は、そのトリックにかからないってことスか?」
頭上にクエスチョンマークを並べている俺たちを見下ろして、
面接を受けに来た女の子は誇らしげに笑いこう言い残した。
「アルチェキは滅びぬ、何度でもよみがえるさ、アルチェキの力こそ風俗アルバイトの夢だからだ!!」